NO-MA ARCHIVE(ノマ アーカイヴ)

展覧会
2023.10.7-12.17
触の祭典「ユニバーサル・ミュージアム さわる!めぐる物語」
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※以下の文章は、開催当時のまま掲載しています。

2021年、大阪の国立民族学博物館で開催された、「ユニバーサル・ミュージアムーさわる!“触”の大博覧会」は、ものとの対話や人と人とのコミュニケーション(触れ合い)など、「さわる」ことの多面的な価値を示す画期的な展覧会でした。そして、この秋、大きな反響を呼んだ「ユニバーサル・ミュージアム」展を、そのコンセプトを引き継ぎ、NO-MAとまちや倶楽部の2つの会場で開催します。
本展の特徴は、彫刻や絵画、歴史資料など、会場内にあるすべての作品をさわって体験することです。「さわる」といってもその方法はさまざま。寝転がったり、覆われたりするなど全身を使うこともあれば、音を振動で感じ取るものもあります。
視覚に拘らない鑑賞を提示する本展は、いわゆる障害者対応・弱者支援という枠を超えて従来の展示の在りようを問い直します。会場に訪れるすべての人たちの「手」で新たな物語を紡ぎ連鎖していく展覧会といえるでしょう。
「さわる」ことから広がる可能性をお楽しみください。


広瀬浩二郎さん(本展監修者)のメッセージ

「生きることが光となる」。ここでいう「光」とは可視光のみではない。人間が肉眼でとらえることができるのは、「光」の一部である。
「さわることで光がわかる」。僕たちは身体に分布する「触角」(センサー)を駆使して、「光」にアプローチしなければならない。そのためのキーワードが「めぐる」である。物にさわると、全身をかけめぐる感動が得られる。自らの身体を動かし、手を伸ばせば、他者、そして新たな自己にめぐりあうことができる。展示会場をゆっくりめぐり、思考をめぐらす。ぐるっと体と頭がひとめぐりして、また元の場所(自分)に戻ってくる。原点に立ち返ったあなたは、きっと今まで以上に「光」輝いているだろう。
ボーダレスとは、あちらとこちらを隔てる垣根がないこと。見えるもの・見えないものを包み込む「光」が、僕たちの身体から放出される。不可視の「光」を補足する想像力・洞察力を磨くために、僕たちはもっと自他の内面(物語)にさわらなければならない。
「Glow Is Growing」。世界中の垣根を取っ払い、万人が「光」を共有するユニバーサル・ミュージアムの挑戦が今、ここから始まる!

ユニバーサル・ミュージアム展ちらし(表)

ユニバーサル・ミュージアム展ちらし(裏)

出展:芦屋大学(制作協力)/伊藤喜彦/大塚オーミ陶業株式会社/片山博詞/加藤可奈衛/株式会社三木製作所/北川太郎/桑田知明/島田清徳/高見直宏/戸坂明日香/冨長敦也/日本点字図書館(資料提供)/笛吹きボトルプロジェクト/堀江武史/宮本ルリ子/守屋誠太郎/米田文/若林孝典 わらべ館(協力)/渡辺泰幸/わたる(石川智弥+古屋祥子)

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