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展覧会2004.7.3~9.20
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私あるいは私 [静かなる燃焼系]
※以下の文章は、開催当時のまま掲載しています。
本展は、このたびオープンいたしましたボーダレス・アートギャラリーNO-MAの開館を記念して開催するものです。このギャラリーでは障害の有無を超え、作品を通じて、人が持つ表現へのエネルギーが交差する、新しいアートの場所を目指しています。 その幕開けとなる今展では、テーマを「私」に置きました。
人は表現をしなくても死ぬわけではありません。しかし、有史以来を眺めても、人はものを作ったり表現行為をすることを決して手放さないでいるのです。たとえそれが何の役に立たなくても、また、他人に見られる事がまるで無くても、人は惜しげもなく膨大なエネルギーをそこに注ぐことができるのです。
「障害者」という言葉があります。「アーティスト」という言葉があります。それぞれに社会の中での位置や属するシステムは確かに違います。しかしそんな区分を飛び越えて「表現者個人」というフィールドでとらえると、通底する何かがありありと見えるのです。そしておもしろいことに、そこにはアートを楽しむ要である「人間の多様な快楽の有りよう」がずいぶんまっすぐに見えてきてしまうのです。
出展者
初代宮川香山 / 伊藤喜彦 / 岩崎司 / 森村泰昌 / 高峰格
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