NO-MA ARCHIVE(ノマ アーカイヴ)

展覧会
2009.10.24~2010.3.7
この世界とのつながりかた

※以下の文章は、開催当時のまま掲載しています。

ネット文化の興隆。コミュニケーション・ツールの拡大。核家族化の進展。生活基盤の崩壊。ドラスティックな変化の中で、私たちは、自分が生きているはずの「この世界」とはいったいなんなのか、自信を持てなくなっています。
そんなとき大事なのは、「内面」を英語では「inner world」と言うように、私たちの内側にも「この世界」は広がっているのだと思い出してみることです。また、見えない「この世界」と見える「この世界」の間には違いがあるけれども、どちらがより大事だとは言えないと理解することも大事でしょう。
そしてここから次のような仮説が導き出されます――生きるということは、ふたつの「この世界」をすりあわせていくことである。
この展覧会には、そのような営みを粛々と続けている人たちを紹介しています。年齢は17歳から92歳まで。世界的に活躍するアーティストもいれば、精神病院で暮らしている人もいます。シンプルな絵画を描く者もいれば、コンセプチュアルな作品をつくる者もいます。彼らに共通するのは、内と外の「この世界」をすりあわせるときに生じる揺らぎに対して、意識やまなざしを集中させようとしている点です。そうやって生まれた作品は、この世界を(美しさを潜めているがゆえに)積極的に肯定しようとする強さに満ち溢れていて、私たちが失いつつある自信を回復してくれるのです。

複数会場
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、尾賀商店

出展者
秋葉シスイ / 奥村雄樹 / 川内倫子 / 仲澄子 / 橋口浩幸 / 松尾吉人 / 松本寛庸 / 森田浩彰

ページのトップへ戻る